フラワーアレンジメントの技術と資格

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では、主に切花を自分でアレンジして飾る生け花（華道）とフラワーアレンジメントはどう違うのであろうか。

生け花は省略の美を目指すものである。

生け花というと、和室で着物を着た女性が花をカットしている場面が思い浮かぶと思うが、華道は日本人の侘寂（わびさび）の心を表現する。

フラワーアレンジメントは装飾性を強く追及するものである。

花でケーキやプードルなどの動物の作品として仕上げたり、省略するというよりもいろいろな花を盛り込んで作り上げる傾向にある。

また、フラワーアレンジメントの場合には、華道のように確固たる流派は確立していないので、一般の方にも敷居が高くないといえる。

ただ、フラワーアレンジメントと生け花は、共に花をアレンジメントする技術である点では変わりはない。

・ＮＦＤ資格

ＮＦＤ（日本フラワーデザイナー協会）は、１９６７年に設立された協会であり、文部科学省に許可を受けた公益法人である。

世界数十カ国のフラワーデザイナー組織によって運営されているＷＡＦＡ＝World Association of Flower Arrangersにも日本を代表して加盟している。

フラワーアレンジメントに関する資格認定と登録を行って、フラワーデザインを通して日本の生活文化と産業の向上、正しいフラワーアレンジメント、デザインの普及などを目的として活動している。

ＮＦＤ資格は花の免許証と呼ばれていて、日本で何種類もある花の資格の中では唯一、公益法人認可の資格となっている。

社団法人日本フラワーデザイナー協会が運営する資格試験として文部科学省に認可されている。

フラワーアレンジメントに関する試験のレベルは１級から３級まであり、合格するとフラワーデザイナーとして公的に登録されることになる。

試験は、ベーシック（指定花材）と新資格検定（自由花材）のどちらかを選択することになっていて、試験出題方法は全国一律となっている。