還暦祝いの意味①
還暦祝いの意味はご存じだろうか?
還暦とは、60年で再び生まれた年の干支に還ることから来た言葉で、数え年61歳(満60歳)を称した言葉だ。
還暦のお祝いが一般化したのは江戸時代からで、その後、還暦祝いの風習は現代まで受け継がれてきている。
日本人の平均寿命が今よりずっと短かった昔は、還暦まで生きたということは、それだけで大変おめでたいことだったので、昔から還暦を祝う風習があったのである。
現代では、還暦まで生きる人はぜんぜん珍しくないが、それでも還暦は人生の一つの区切りであり、おめでたいことには変わりない。
なので、現代において還暦祝いの風習は健在である。
還暦祝いの意味②
還暦祝いとして、日本においては、還暦を迎えた本人に、赤色の衣服(例えば、頭巾・ちゃんちゃんこなど)を贈るという風習がある。
これは、かつて魔除けの意味で産着に赤色が使われていたことから、「再び生まれた時に帰る」という意味で行われるものだとされている。
とはいえ、現代では、こうした昔ながらの還暦祝いにこだわらず、いろいろなものが還暦祝いとして贈られているようである。
還暦祝いに限ったことではないが、要はどれだけ心がこもっているかということだろう。
また、還暦祝いといっても、その祝い方にはいろいろある。
一番オーソドックスなのは、何かプレゼントをしたり、パーティーをしたりといったところだろう。
還暦祝いには、「昔からのしきたり」というものもあるが、必ずしもそういうものにこだわらず、本人が喜ぶことを第一に考えた還暦祝いをしたらいいのではないだろうか。