子育て・育児と友達関係の果たす役割①
ここでは、子育て・育児と友達関係の果たす役割などについて考えてみたい。
乳児期の対人関係は,特に母親を中心としたものであるが、歩行ができるようになるにつれて遊び友達ができるなどして対人関係に変化が生れてくる。
幼児は、大人に囲まれて、その注目の的になるのを好むが、満1歳ぐらいになると、子ども同士の交渉らしいものが見られるようになり、2歳児では同年齢の友達に対して、簡単な遊びの相手をするようになる。
また、1歳頃には物を媒体にして子ども同士の接触が見られるようになり、2歳になると他の子どもの行動に関心を示し、働きかけが活発になる。
ただ、幼児は自己中心であるため、他の子どもの立場を理解できず、自分の欲求が通らなければ、相手の友達とけんかになってしまうこともある。
子育て・育児と友達関係の果たす役割②
けんかの原因は、物の奪い合いや自己主張などいろいろあるが、けんかは幼児が自分の力を自覚する場でもあり、また他の子どもの立場や意志があることを理解して、どうしたら楽しく友達つきあいができるか、対人関係の方法を学べる場でもあるといっていい。
また、母子分離や身辺の自立が進む幼児後期の子供は、大人の世界に活動の場を広げていこうとするが、その範囲は限られている。
友人関係は、親子関係とは違って、お互い自由に選んだもので同等な人間関係である。
いろいろな障害を乗り越えて、つきあいを続けてるところが仲間のよいところであり、家庭では得られないルールや協調性が身がにつく。