赤ちゃんの人見知り①
ここでは、赤ちゃんの人見知りについて考えてみたい。
6ヵ月頃より乳児の微笑みは人を選ぶようになって、日頃見慣れてる顔には微笑み、見慣れない人に対しては微笑まなくなる。
見慣れない顔には警戒心を持ち、抱いてくれる人に隠れたり、泣いたりする場合を人見知りと呼んでいる。
微笑反応の発達の過程としては、最初は本能的な微笑みから、やがて、外的刺激への反応としての微笑み、そして、対人関係的微笑みへと成長し、自分にとって親しく安心できる人にだけに微笑み、見慣れない人に対する人見知りが見られるようになる。
赤ちゃんの人見知り②
赤ちゃんが6ヶ月を過ぎて初めての人に会って、泣き出すようであれば、知らない人には慣れるまで近寄らないようにして、こわがらせないように気を使ってあげるといい。
1才半を過ぎると人見知りも少しづつなくなってくるので、なるべく家族以外の人たちにも近づけ、慣れさせることが大切である。
また、歩けるようになったら、小さな子供たちが遊んでいるところへ連れていくことで、他の子供に慣れると、2、3才になれば友達とすぐに仲よくなって、上手に遊ぶことができるようになる。
子供の育ちを根底で支えているのは情緒の安定であり、人と何か快いことを経験した子供は、人と共にあることを求め、その人との間での経験を重ねることによって、誰でもいいのではなく、自分の欲求に答えてくれる人を区別するようになる。
この欲求を満たしてくれる人がいつも側にいることで、子ともの情緒は安定してくるのである。